富士見台高原

 富士見台高原は、中央アルプスの最南端の恵那山の脇に広がる信州の高原です。
名古屋方面から信州を訪れる人にとっては、恵那山トンネルを抜けると、一番に寄ることができる高原となっており、春夏秋冬を通して、多くの方々が楽しんでいます。

富士見台は元は山伏岳といわれていましたが、明治の初年富士山信仰の者が富士遥拝所(ようはいじょ)をこの頂上に設けてから、富士見台と云われるようになったとされています。ちなみに、富士見台山頂からでは、南アルプス(赤石岳〜聖岳〜上河内岳周辺)にさえぎられてしまい、富士山を眺めることはできません。

この高原は標高1739mで山頂付近は緑の笹に覆われた美しい丘で、その周辺には長い年月、厳しい氷雪・風雨にさらされた真っ白な枯れ木が、緑の高原に浮き立って存在しています。
春夏秋冬を通して、それぞれの美しい装いをこらし、遠くに伊吹山や琵琶湖を超えた比叡山・比良山地が望め、北は白山から御嶽、乗鞍、穂高、そして続く後立山連峰・北アルプスが空に続いていきます。

すこし目を東に移せば、木曽駒ヶ岳・中央アルプスの美しい山容が広がり、そこから八ヶ岳、赤石山脈・中央アルプスと、まるで諏訪湖から流れ出る天竜川の龍のように悠々と連なる3000m級の山々の雄姿を見ることができます。

富士見台の頂上に向けて、山小屋・萬岳荘でこんこんと湧き出ている清水で顔を洗えば、いよいよ高原への登山です。一歩ずつあがっていけば、高原の雰囲気が広がっていき、近くにそびえる恵那山のエールを浴びつつ、県境にあがれば、山々が連なる信州の風景と、馬籠宿から高速道路沿いに続く濃尾平野の街の風景とを合わせて見ながら、山頂へと歩を進めます。山頂直下の急坂の脇には、初夏にはササユリが咲き、最後の力を振り絞れば、そこには360度の大パノラマが広がります。

一度、富士見台高原に訪れた人からは、「信州の数多い高原の中でも、この富士見台程魅力を持つ高原はない」と讃えられているのも、この富士見台が、深い自然に恵まれた大展望であるからなのでしょう。


コース

■家族・初心者向け所要時間:往路 約1時間・復路 約40分往路:昼神・月川温泉郷/園原IC・・・(車/バス)・・・ヘブンスそのはら山麓・・・(ゴンドラ・リフト)・・・ヘブンスそのはら展望台・・・(バス)・・・萬岳荘 → 富士見台高原復路:(往路と同じ)

 

 


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